「さよならタマちゃん」(武田 一義著)を読んだ感想、書評
自覚症状も無いのに精巣腫瘍(がん)になっていた漫画のアシスタントの闘病記のマンガです。抗がん剤の副作用に耐えるリアルな描写に心を動かされました。漫画のタッチ自体は、ほのぼのとしたものなので、深刻な感じを受けませんが、漫画家の方が実体験した内容を自分で描いているので、自分が体験しているかのように痛みを感じることができます。
「ブラックジャックによろしく」でもがん治療の話はありましたが、あの漫画のテイストは、必要以上におどろおどろしく深刻な描写が多いので、「さよならタマちゃん」方がリアリティを感じられました。
奥さんとのやり取り、病室の皆さんとのやり取り、病室の先生・スタッフとのやり取り、どのトピックスも笑えて泣けて感動します。評判になっているのも納得できます。是非一読されることをお奨めします。
さよならタマちゃん / 武田一義 - イブニング公式サイト - モアイ