「消失グラデーション」(長沢 樹 著)を読んだ感想、書評
横溝正史ミステリ大賞受賞作であり、帯に書かれていたコピーに惹かれて読みました。
「横溝正史没後30年目に現れた、傑作!!」「間違いなく、わたしが読んだ中で最高の傑作である ―― 馳 星周 氏」「繊細かつ大胆な展開、真相の波状攻撃、そして衝撃の結末」というコピーでした。
こんなコピーを見たので、期待値はすごく上がった状態で読んだのですが、読後の感想は、「がっかりしました」でした。
主要な二人の登場人物の性別が、どちらも逆だったという設定に無理がありすぎると感じました。小説では成立するトリックでも、映像化ができない設定というのは、どうなのかと思います。登場するキャラクター、会話や行動などの世界観は、心地よいものがありましたが、メインのトリックがあまりにもお粗末でした。
- 作者: 長沢樹,青山裕企
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/26
- メディア: 単行本
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