のーんびりと読書の感想、書評

読んだ本の感想、書評、気になる本、読んでみたい本の話題。好きな作家、百田 尚樹、貴志 佑介、宮部 みゆき、有川 浩

「王国」(中村 文則 著)を読んだ感想、書評

「掏摸(スリ)」の続きが気になって、「王国」を読みました。「掏摸(スリ)」の主人公が最後に、木崎によって殺されかけて、助かったのかどうかが、知りたかったです。「王国」の主人公の女性に、「掏摸(スリ)」の主人公と思われる男性が、木崎についての忠告をする場面がありました。このトピックスが、「掏摸(スリ)」の最後の場面より後であるとの記載はないので、助かったかどうかは、明確ではないのですが、どこかに時系列を表す記述があったでしょうか?

「掏摸(スリ)」「王国」と読んで、勿論、各話の主人公は魅力的でしたが、木崎の謎にますます嵌りました。おそらく、木崎は色々な顔、立場、を持つ人物として書かれているのでしょう。物語に描写されているのは、その内のほんの一部分であろうと感じさせる記述、台詞の端々が、スケールの大きさを感じさせ、もっと、木崎の物語を読みたいと思いました。

王国

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