のーんびりと読書の感想、書評

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「13階段」(高野 和明著)を読んだ感想、書評

「ジェノサイド」がとても面白かったので、高野 和明さんの作品で評価の高かった「13階段」を読んでみました。高野 和明さんのデビュー作で、江戸川乱歩賞受賞作品だそうです。2001年の作品ですが、今読んでも十分に面白かったです。「ジェノサイド」と比べると、スケール、完成度では及びませんが、楽しめる作品です。

 

ウィキペディアでのあらすじ

仮釈放した服役囚・三上純一に、定年間近の刑務官・南郷正二がとある仕事を持ちかける。それは10年前に起こった殺人事件の再調査であり、犯人とされる死刑囚・樹原亮の冤罪を晴らせば多額の報酬が貰えるというものであった。刑事罰は比較的軽く済んだものの、民事賠償で家族が困窮を窮めていた三上はその話を受ける。
事件は10年前、千葉県中湊郡で起こり、ベテランの保護司夫婦が惨殺されたというものであった。犯人とされる樹原亮は、事件現場近くでバイク事故を起こし意識を失っていたところを発見され、状況証拠によって犯人とされ死刑判決を受けていた。ところが、樹原自身はバイク事故の影響で「階段を上っていた」というおぼろげなこと以外、事件前後のことを思い出せなくなっていた。
死刑執行まであと約3ヶ月。樹原の言う「階段」をヒントに三上と南郷は中湊郡で調査を始める。やがて、三上と事件の意外な共通点が浮かび上がってくる。

 

物語終盤で、どんでん返しが続きますが、「その人が犯人であるには無理があるでしょう」という設定があり、その点だけが残念でした。

 

13階段 (講談社文庫)

13階段 (講談社文庫)

 

 

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