「青い約束」(田村 優之 著)を読んだ感想、書評
「刊行から2年後に書店さんの応援でブレイク!ビジネスマンが泣いています。現役新聞記者が描いた号泣必死!圧倒的感動の物語。」という帯に惹かれて文庫本を手にしました。期待値が上がり過ぎていたからかもしれませんが、そこまで感動はしませんでした。
内容としては、大きく2つのトピックスがあります。1つは、メガバンクグループの証券会社の債券部門アナリストである主人公による国債、金利、予算の話。もう1つは、主人公の高校生時代の話、その当時の彼女の自殺と、親友と彼女の関係の話です。
経済の話は、難しい話を分かりやすく解説されているので、面白かったです。高校時代に端を発する親友と彼女の話は、よくあるパターンの話でした。この2つのトピックスが絡むことなく終わってしまうので、2つの話を無理矢理一つにまとめた感を感じてしまい残念でした。