「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ著)を読んだ感想、書評
「桐島、部活やめるってよ」を読みました。最初の数ページを読んだ印象は、「読みにくいな」というものでした。色々な心理描写、情景描写が入り交じり、ポイントが掴みづらい感じでした。最後まで、その印象は変わりませんでしたが、内容は面白いと思いました。
最近の若い子たちの日常がリアルに表現されているのかな と感じました。どこまでリアルなのかはわかりませんが、リアルな箇所が多々あるのだろうと思います。
「スクールカースト」。こういう言葉があるのを、読後に知りました。文章中に「スクールカースト」という表現は無いのですが、学校内での目立つ生徒・グループと、そうでも無い生徒の格差による序列のことを言うようです。このこと自体は、昔からあることだと思いますが、「スクールカースト」という言葉で表現されているようです。このイケてるグループと、イケテないグループとの違い・格差・序列が、この世代の価値観の根底にあることが分かります。
この作品は、映画にもなっていて、「あまちゃん」のユイちゃん(橋本 愛さん)が「東原 かすみ」を演じ、「ごちそうさん」の悠太郎(東出 昌大さん)が「菊池 宏樹」を演じています。
8月11日(土)公開 映画『桐島、部活やめるってよ』公式サイト