のーんびりと読書の感想、書評

読んだ本の感想、書評、気になる本、読んでみたい本の話題。好きな作家、百田 尚樹、貴志 佑介、宮部 みゆき、有川 浩

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「王国」(中村 文則 著)を読んだ感想、書評

「掏摸(スリ)」の続きが気になって、「王国」を読みました。「掏摸(スリ)」の主人公が最後に、木崎によって殺されかけて、助かったのかどうかが、知りたかったです。「王国」の主人公の女性に、「掏摸(スリ)」の主人公と思われる男性が、木崎について…

「食堂かたつむり」(小川 糸 著)を読んだ感想、書評

失恋と共に、失語症になってしまった主人公の倫子が、母親のいるふるさとに戻り、「食堂かたつむり」を開きます。一日、一組の予約だけを受ける「食堂かたつむり」。しかも、お客と事前に面接をして、出す料理を決めるほどの懲りをみせます。手間をかけて、…

「掏摸(スリ)」(中村 文則 著)を読んだ感想、書評

第4回大江健三郎賞受賞、各国語に翻訳され、俳優の綾野 剛 氏絶賛との情報に惹かれ、文庫本を手にしていました。 読み始めると、一気読みでした。中村 文則さんの世界観、文章表現に嵌りました。主人公のスリを行う時の詳細描写、木崎の得体の知れない怖さの…