のーんびりと読書の感想、書評

読んだ本の感想、書評、気になる本、読んでみたい本の話題。好きな作家、百田 尚樹、貴志 佑介、宮部 みゆき、有川 浩

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「検事の本懐」(柚月 裕子 著)を読んだ感想、書評

「最後の証人」がとても面白く、「臨床真理」は今一でしたが、佐方貞人シリーズということで、柚月 裕子さんの「検事の本懐」を期待して読んでみました。その期待を外しませんでした。5編の短編集ですが、どの話も面白かったです。おすすめです。 佐方貞人が…

「おそろし~三島屋変調百物語」が、NHK ザ・プレミアムで放送されます。

宮部 みゆきさんの「三島屋変調百物語」が、ドラマになり、NHK ザ・プレミアムで放送されます。今週の土曜 2014年8月30日 20時から 5回連続、NHKのBSプレミアムで放送されます。楽しみです。 おそろし~三島屋変調百物語 | NHK ザ・プレミアム 主人公の「お…

「逝年」(石田 衣良 著)を読んだ感想、書評

「娼年」の続編である「逝年」を読みました。前作の最後で、クラブ「ル・クラブ・パッション」のオーナー御堂 静香が逮捕されます。その一年後、リョウ、アズマ、御堂 咲良がクラブを再開するところから物語が始まります。 性同一性障害を持つ新人の娼夫アユ…

「青い約束」(田村 優之 著)を読んだ感想、書評

「刊行から2年後に書店さんの応援でブレイク!ビジネスマンが泣いています。現役新聞記者が描いた号泣必死!圧倒的感動の物語。」という帯に惹かれて文庫本を手にしました。期待値が上がり過ぎていたからかもしれませんが、そこまで感動はしませんでした。 …

「娼年」(石田 衣良 著)を読んだ感想、書評

石田 衣良さんの「娼年」を読んでみました。娼夫の話ですが、下卑た話にはならず、きれいな描写が印象に残りました。「娼年」と言うタイトルが、簡潔に内容を表していて、どのような話なのかも想像できて、秀逸だと思いました。 色々な性癖を持つ女性が、次…

「ラストワンマイル」(楡 周平 著)を読んだ感想、書評

2006年頃に話題になっていた事件、話題をモチーフして構成された経済小説です。ネタになっているのは、ローソンをめぐる郵政とヤマト運輸の宅配サービス戦争、ライブドアによるニッポン放送株買収、楽天のTBS株大量取得事件などです。 あらすじ 「暁星運輸」…

「臨床真理」(柚月 裕子 著)を読んだ感想、書評

「最後の証人」が面白かったので、柚月 裕子さんの「臨床真理」を読んでみました。第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作です。 言葉の色が見えるという設定が面白かったです。嘘をついていると、赤い色が見えたり、話している人の感情が色で見える藤…

「影法師」(百田 尚樹 著)を読んだ感想、書評

百田 尚樹さんの作品はどれも評価が高く、面白いのですが、その中でも特に評価が高い「影法師」読んでみました。とても面白かったです。百田さんは作品は、どれも安心して楽しむことができます。物語の構成もすばらしく、不必要な描写、出来事はなく、伏線の…

「横道世之介」(吉田 修一 著)を読んだ感想、書評

「悪人」「パーク・ライフ」「さよなら渓谷」と吉田 修一さんの本を読んで来て、それらに劣らず評価の高い「横道世之介」を読んでみました。 1980年代後半が舞台の話です。懐かしい流行の描写が沢山ありました。主人公、世之介のガールフレンド、与謝野祥子…

「最後の証人」(柚月 裕子 著)を読んだ感想、書評

法廷ものミステリーとして評判の高い「最後の証人」を読んでみました。面白かったです。前半部分を読み進めると、被告人は誰なんだろうと疑問に思います。そこに、ミスリードによるトリックがあるのですが、そのトリックなしでも、本筋の展開だけで十分に面…