映画「清須会議」(三谷 幸喜 監督)を観た感想
「清須会議」の本が面白かったので、映画の「清須会議」も観てみました。大泉 洋さんが秀吉を演じているので、どのような秀吉になっているのか、それも楽しみでした。
映画「清須会議」は、Amazonインスタント・ビデオのレンタル「SD レンタル ¥432」で観ました。2日間、対応デバイスでの閲覧が可能でした。Amazonインスタント・ビデオにて「清須会議」をレンタル処理後、パソコンにて閲覧が出来ます。途中で止めて、その続きをスマートフォンのAmazonインスタント・ビデオのアプリで再開することも出来ました。映画のデータなので、Wi-Fi環境下にないと、観ることは出来ませんが、色々なデバイスで少しづつ鑑賞を続けられるのは良いと思いました。
映画の内容は、原作者が監督をしているので、本の世界観が忠実に再現されていました。しかし、本を読んだ後だと、知っていることを追っているだけで、新鮮さはありませんでした。それぞれの登場人物をどのように演じているか、私にとっても興味を引くポイントはそこだけでした。
大泉 洋さんの秀吉は、とてもよかったです。秀吉の軽さ、人懐っこさ、シビアな駆け引きの際の真剣な表情も本の中で描いたイメージに近いものでした。秀吉のキャスティングは好きでしたが、イメージが違ったのは、丹羽 長秀役の小日向 文世さんでした。小日向さんは、好きな俳優さんですが、丹羽 長秀ではないと感じました。宿老の一人であるはずなのに、柴田 勝家とのやりとりを見ていると、同格の宿老ではなく、柴田 勝家の参謀のようにしか見えませんでした。
本の内容を再現できなかったのだろうと思われる点が2点ありました。1点目が「猪狩り」が「旗取り」になった点。「猪狩り」の撮影が難しくて内容自体が変更になったのではないかと思いました。猪を登場させて、狩りの場面を撮影するとなると、それこそフルCGの猪が必要になるからでしょうか。
もう1点は、後継者決定を報告する会議の前、ぐずる三法師をあやす場面。三法師を一切映さないカット割りになっていました。この場面では、ぐずる三法師を見下ろす大人たちを正面から捉えたカットしかありませんでした。ぐずるところを、あやされて機嫌良くなるこの箇所は、話の重要なポイントの一つであると思うのですが、この演技の出来る子役がいないため、このようなカットになったのでしょうか。